蕎麦の話
なんだか足早な2017年。
すっかり怠けてしまい久しぶりの更新である。
書きたいことをつらつらと書きなぐる形式でこのブログを再開したいと思う。
こんな酒飲みの戯言を読んでくださる方、本当にありがとうございます。
酒飲みには蕎麦好きが多いらしい。
(春菊天とゲソ天)
自分も蕎麦は大好きで365日毎日食べるものを一つに絞れと言われたら蕎麦を挙げる。十割、八割、田舎そば、藪そば、更科そば、、、
実家の隣が製麺所だったので1年中蕎麦が身近にあった。
蕎麦に育てられたと言っても過言ではない。
格式高い高級な蕎麦も、どんぶりとセットで食べる町の出前蕎麦も、庶民の腹を満たす大衆的な立ち食いそばも、お袋が年の瀬に大鍋で茹でる乾麺の蕎麦も、常備している日清、マルちゃん両雄のカップ蕎麦も全て大好きだ。
今朝はマルちゃんのレンチンの蕎麦に出来合いの濃縮出汁をかけ、わかめ、炙った焼き海苔、うずらの生卵をのせ七味唐辛子ともに啜った。(写真撮り忘れ)
この味を例えるならば…
幼少期、家族旅行の際に立ち寄ったサービスエリアで食べたチープでレトロな味
サービスエリアの安い蕎麦が好きな方は是非お試し頂きたい。
蕎麦の中でも特に粋なのが月見そばだ。
生卵の白身を雲に、黄身を月に見立てるという発想。今では当たり前のように食されているが当時は大いにうけたに違いない。
この月見そば食べ方は様々で、
1.卵を崩して麺に絡める派
2.最初に卵を食べる派(そのまま吸ってしまうらしい)
3.最後まで残す派(半熟または汁の温度で固めて食べる)
4.残しておいた卵と汁にご飯を入れて食べる
僕は以前まで卵を崩して麺に絡める食べ方をしていたが、ツユを濁らせてしまいせっかくの風味を楽しめないので、3に移行した。
先述のチープ蕎麦に使ったうずらの生卵は混ぜても大してツユは濁らない。さらに面積が小さい分スグに固まる。出汁を吸い込んで固まった小さな卵からはギュッと濃い旨味が楽しめる。うずらの卵って普段の料理ではなかなか使わないけど美味しいです。
こうして様々なトッピングを楽しむのも蕎麦の醍醐味だ。
駅そば・立ち食いそばのトッピングと言えばちくわ天そばが至高だと思っている。
(しぶそばのちくわ天そば大好き)
そばに天ぷらと言えば代表格は海老天だろうが、ちくわ天、コロッケ、春菊天、かきあげを立ち食いそば界のトッピング四天王として崇拝する自分からするとちくわ天は海老天に勝るとも劣らない立派な天ぷらだ。魚を原料としている食材だから鰹や昆布で出汁をとった蕎麦ともとても相性が良いし、なによりもあの食感がたまらない。
実際に駅麺や立ち食いそばで食べているとちくわ天そばがコールされる数はすごく多い。実はとてもファンが多いトッピングの一つなのである。ちくわ天はマイナーで地味な存在だと思われている方は一度あのくにゅっとした独特の食感と汁の相性を味わってみてほしい。
最後は変わり種を紹介しよう。
僕が一番好きな蕎麦。蕎麦に深くハマるきっかけとなった一品。くるみペーストを汁で割って食べるくるみそばだ。
つけダレと言えば鴨汁やとろろなども好きなのだがこのくるみダレがぶっちぎりで美味い。
すり鉢で作ったくるみのペースト(甘しょっぱい)をツユにとかして食べるのだがこれが絶妙なのである。
ごまだれとは違う香ばしさ。くるみの風味と蕎麦の風味はとても相性が良いことに気づかされた日本人ならではのレシピである。ねぎやゆず、わさびや大根おろしなどの薬味で徐々に味を変えるのも楽しいし、〆の蕎麦湯も超絶品だ。蕎麦好きにはトッピングをしないでそのまま食べる人(薬味なども一切使わない なかにはツユも使わない人もいるそうだ)もいるそうだが是非このくるみ蕎麦を食べていただきたい。
蕎麦の話 つづく...
↓インスタグラム